Dreamforce 2025 へ参加してきました

[はじめに]
2025年10月14日~16日にアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコで開催されたSalesforceのイベント「Dreamforce 2025」に参加しました。
去年に引き続き2回目の参加となります。
tsrではSalesforceを利用したプロジェクトが多数あるため、最新情報や世界の動向をチェックしてきました。



[Dreamforce とは]
昨年参加したコラムがあるので、そちらをご覧ください。

[イベント内容の紹介]
今年のテーマは「Agentic Enterprise」と題し、人とAIエージェントがお客様の成功のためにともに協力しあうことが掲げられました。
昨年発表されたAgentforceがメインとして取り扱われ、多数あるセッションのほとんどでAgentforceに関して触れられていました。
また、Agentforceを導入した企業のブースが展示されている「Agentforce City」というブースが今回から新登場しました。

その中でも印象に残っているのは、各製品の名称から「Cloud」という単語が消えたことです。
(例えば、Service Cloud が Agentforce Service に変わります)
Salesforce社はこれまで、SaaSとしてシステムを提供する企業として、クラウドを中心に大きなイノベーションを進めてきました。
ところが、今後は「エージェントの時代」へと移行するとして、Agentforceをプラットフォームとして各サービスを提供していくという方針が掲げられました。

また、昨年の基調講演でデモンストレーションされた、AIと音声でのやり取りができる「Agentforce Voice」についても、リリース予定が発表されました。
日本語は2026年2月にリリース予定とのことで、お客様からの関心も高い機能なので、リリースが待ち遠しいです。
※2025年10月現在の情報ですので、今後予定が変更になる可能性があります

UI面では、SlackがAgentforceのインターフェースになっていくと発表されました。
2021年にSalesforceにより買収されたSlackですが、Salesforceとの連携も簡単にできるため、エージェント時代の新しいOS(ビジネスの基本システム)として位置づけられています。

開発者向けの機能もAgentforceにより強化されており、「Agentforce Vibes」が発表されました。
こちらは、自然言語で指示された内容をAIが理解し、コードが自動生成される機能です。
すでにVisual Studio Codeの拡張機能として提供されており、日本語にも対応しています。
私も実際に試してみましたが、完璧なコードが生成されるわけではなかったです。
ただ、下地を整えてくれるので、微調整するだけで実際に利用できるレベルのコードが生成されて驚きました。
コーディングの技術自体が必要なくなるわけではないですが、1から自分でコーディングしなくてもよくなるのは、非常に画期的だと感じました。



[おまけ 日常生活]
昨年は乗車できなかった「Waymo」に乗車してきました。
Uberとは違い、無人なので英会話が必要なく、車内もヒーリングミュージックが流れていて非常に快適でした。